柿渋は、家屋、水桶、漁網、天井板、などに古くから耐水、材の補強、防腐を目的に塗られてきました。
今では 体に優しい自然塗料としての柿渋 木そのものの木目をいかす 柿渋特有の着色性によって表現を広げています。
柿渋を塗ると木の持ちが違います 埃が付きにくく 柿渋のツヤがでます。塗り直しもできます。
木の呼吸を妨げない柿渋 紫外線 排気ガスなどでダメージが出たときは塗り直してきました。
柿渋塗料の色の出方
左は無塗装の杉板 右は柿渋原液を1回塗った杉板 乾かした後1日経過したもの 時間が経つと色が少し濃くなります。杉 檜 木によって少し色味が異なります。
左は無塗装の杉板 右は上の杉板に柿渋原液を2度塗り 乾かした後1日経過したもの 柿渋1Lで約6~8㎡塗ることができます。
左は柿渋を塗ったすぐの杉板 塗った直後はピンクのように見えます 時間の経過で茶系に落ち着きます 右は杉板に柿渋原液を数回塗り1年以上経ったもの ツヤと光沢がでます。
柿渋塗料の施工例-京都市伏見区の法雲山浄妙院大善寺 様-
記帳面の木目 柿渋の後亜麻仁油
軒の下 柿渋のみで仕上げ
倉の床面 最後乾拭き
倉内部の側面 柿渋の後亜麻仁油
柿渋塗料の施工例-新潟県のアーキレーベル 株式会社鈴木組 代表取締役 鈴木 巌 様-
玄関の靴箱
打合せテーブル
壁のアクセント
壁際の本箱塗装中
柿渋塗料の塗り方
柿渋は、水桶、和紙、天井板、などに古くから耐水、 材の補強、防腐を目的に塗られてきました。 自然のものですから特徴に注意してご使用ください。柿渋1Lで約6~8平方メートル塗ることができます。 ※木材に塗る場合は、気泡や余分な渋を布ですり込んでご使用下さい。
塗り方
- 塗布前には、木材や素材の汚れ等をきれいにしておく
- 木材の場合はサウンドペーパーなどをかけておくと上手に仕上がります
- 少し薄めて塗ったほうが塗りムラが少ないようです(そのまま塗布しても良い)
- 布やハケに柿渋液を染み込ませ木目に沿って一定方向に塗ってください
- 塗った後表面にできた気泡や塗りムラは布でふき取って下さい
- 色を濃くしたいときは、よく乾かしてから重ね塗りしてください
- 使用後のハケは水でよく洗ってください
諸注意
- 釘などの鉄と反応して黒くなりますので注意してください
- 柿渋にはにおいがありますが徐々に無くなります
- 柿渋が衣服につくととれないのでご注意ください
- 薄めた柿渋と原液とはべつの容器で保存してください
- 余った柿渋は冷暗所に保存してください